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高齢者・障がい者対応リフォーム編

高齢者の方や、障がい者の方にとれば、住まいはいつも危険と隣り合わせ。

高齢者の方や、障がい者の方にとれば、住まいはいつも危険と隣り合わせ。高齢者のアクシデントの6割以上は家庭内で起きています。人の暮らしの中心にあるのは住まいです。食事をする、着替える、お風呂に入る、眠る。あたりまえで穏やかな毎日があるのは、心地よく和める住まいがあってこそ。
しかし、年齢を重ねて高齢になると、住まいは時に大きな緊張や負担場所に変わっていきます。階段の上り下りや、歩行、立ち座り、ちょっとした家事がアクシデントの原因になることも。今までずっと心地よく過ごしてきた我が家でも、年齢と共に住みづらく、リスクの高い場所になることも、ありえるのです。私共は、高齢者、障がい者が、もっと安心して、快適に、心地よく、暮らせる住まいを一緒に考え、ご提案致します。

手すりの取り付け

高齢に伴い身体機能が低下してくると、歩行時にからだのバランスを崩したり、室内のわずかな段差につまずいて転倒することがあります。手すりは、動作を補助し、安全な歩行や移動を助けるといった役割があり、上肢を使って体位を安定させることができます。手すりは、門扉から玄関までにアプローチ、玄関、廊下、階段、洗面、脱衣所、浴室、トイレなどに設置することが多いですが、使用方法は大きく分けて次の2つに分かれます。
1つは、『からだの位置を移動させるときに、手を滑らせながら使用する』廊下や階段に取り付けられる手すり(ハンドレール)です。もう1つは、『からだの位置はそれほど移動させないが、移動動作や、立ち座り動作のときに、しっかりつかまって使用する』トイレや浴室に取り付けられる手すり(クラブバー)があります。

段差の解消

高齢に伴い身体機能が低下してくると、歩行時につま先が上がりにくくなるため、すり足状態に近くなり、わずかな段差につまずいたりして、転倒することがあります。骨折にもつながり、場合によっては、寝たきりの原因にもなります。したがって、高齢者の生活空間では、段差を解消することが、安全な生活への第一歩といわれています。
一般的に和室の床面は洋室の床面よりも10mm~40mm程度高くなっています。この段差が高齢者や障がい者のつまづきによる転倒事故の大きな原因となっています。
敷居段差を解消するために、最も簡易な方法として、すりつけ板を設置することが多いです。さらに、段差を解消する方法は、既存の床の上に高さ調整のための合板など張り、その上に床を仕上げる方法があります。

床材の選択

住宅内の移動にとって、段差の解消だけでなく、床材への配慮も欠かせない要素の一つです。床材に問題があると、歩行移動や車いすでの移動がスムーズに行えず、時に下肢機能が低下した高齢者は、からだのバランスを保ちにくく、足を滑らせる原因にもなります。床材を選択する際は、滑りにくさ、強さ(傷付きにくさ、重量物への強さ、水などへの強さ)を、考えましょう。滑りにくさに関しては、特に水にぬれたときに足を滑らせることがないように配慮しなければなりません。乾いた状態では滑りにくくても、水濡れ時には滑りやすくなる床材があるので、濡れる可能性ある場所では、特に注意しましょう。

建具の配慮

住宅で使用されている建具は、引き戸、折れ戸、などが代表的です。折れ戸は浴室などの幅の狭い開口部で使用されることがあり、アコーディオンドアは簡易な間仕切りとして使用されます。ただし、高齢者や障がい者には、開閉操作が難しく、あまりおすすめできる戸ではありません。引き戸は、高齢者や障がい者には、開閉動作が簡易ですので、多く使用されています。住宅での建具は、1枚引きから4枚引きまでが多く使用され、用途によって、使いわけができます。一方、開き戸は開閉時に、からだがあおられるような格好になったり、戸が急に開かれると通行している人に衝突する危険性があるので、使用場所や開き勝手(開く方向、建具の吊り元など)には、注意する必要があります。

スペースへの配慮

日本の在来工法による木造住宅は、通常、尺貫法に基づく3尺を基本として考えられるため、廊下、階段、トイレなどの幅員は、多くの場合、柱(壁)芯々で3尺(910mm)で設計されています。そのときの廊下などの有効幅員は最大で780mmである。この寸法は、自立歩行で住宅内を移動したり、生活動作を行うときには問題ありませんが、介助を受けながら廊下を移動するときでは、通常の廊下幅では十分とはいえません。また、トイレや浴室で介助を行おうとするときには、十分な介助スペースが確保できません。さらに、車いすや床走行式リフトなどを使用して生活動作を行う場合、これら福祉用具の動きや移動に必要な面積を考えると、これまでの在来工法による木造住宅では、対応するのが難しいのが現実です。

家具、収納への配慮

高齢者や障がい者の生活動線に無理はないか、通行幅員は十分に確保されているか、動線上に、つまづき事故の原因となるものが置かれていないかなどをチェックしましょう。いすを選ぶ際は、

①立ち座りのしやすさ
②いすに腰かけたときの生活動作のしやすさ
③メンテナンスのしやすさを必ず確認しましょう。

収納の使い勝手の善し悪しは、室内の整理、整頓のしやすさや、生活の利便性、安全性に関連しているといえます。したがって、家具と同じように、収納についても、生活環境を整備するという視点に立って、慎重に検討しなければなりません。

色彩、照明計画、インテリアへの配慮

高齢者は、加齢に伴って、視覚機能が低下すると、色彩の区別がつきにくく、暗い場所では、物がよく見えなくなることが知られています。このため、住宅内でつまづいたり、物に衝突するような事故を防ぐために、色彩や照明に配慮することが必要となります。
住環境整備には、直接影響する内容ではないが、快適なインテリアは、高齢者や障がい者に安心感を与え、精神的な安定をもたらします。寝室のベッドの横のカウンター上などに、思い出の品々や写真を並べたり、いろいろな飾りつけをしたりすることは、本人の気持ちをリラックスさせ、楽しい雰囲気をかもしだす重要な要素であるといえます。新築、改造にかかわらず、思い出の品々を確認し、それらを十分飾れるスペースや棚などの確保を検討してみてはいかがでしょうか。
寝室の出入り口付近に、全身を映す大きな鏡を掛け、外出するときに身だしなみを整えることは、人に会う心構えをつくったり、だれかに会ってみたいという気持ちにさせるなど、よい意味での緊張感につながります。

冷暖房への配慮

高齢者は温度差が血圧上昇に大きく影響するので、室温に十分な配慮が必要といわれています。このようなことから、寝室や居間、食堂などの暖房に加え、トイレや洗面、脱衣室の暖房にも配慮し、室間での温度差が大きくならないようにしましょう。
一方、冷房については、暖房ほど身体面への大きな影響はないといわれていますが、外気温が高温になれば、やはり冷房による適切な温度調整が必要です。
暖房は温風により室内を暖める対流暖房(エアコン、ファンヒーターなど)と、床面などを加熱し、そこから周りへ放射することによって熱が伝わる輻射暖房(床暖房やパネルヒーターなど)があります。
冷房は、暖房を兼ねているエアコンが主流である。ただし、冷房と暖房では、冷風、温風の吹き出す方向が異なるため、例えば、冷風が当たらないようベッドの配置を工夫したが、冬季には温風が当たってしまい、ベッド位置を使いづらい位置にずらすことになってしまうなどの不具合が起こらないよう、暖房時と冷房時の双方の気流の流れに注意しましょう。

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