水廻りは家族みんなが毎日使うところなので、子供でも大人でも高齢者でも、気持ち良く快適に使えることがポイントです。第一には、ユニットバスや洗面化粧台などの設備機器そのものの便利さや使いやすさといったことがポイントになります。身体を洗う、濡れた手でシャワーや水を出す、浴槽に入る、便器に座る、手や顔を洗う等々。それぞれの動作がラクに行えるか、現在の暮らしでどういった動作に不満や不自由を感じているかを事前に考えておくことが大切です。
また、使いやすさに加え、お掃除のしやすさも設備機器選びのポイントです。毎日使うということは、それだけ汚れやすいということ。お掃除をしなくていい。ということはありませんが、出来るだけ掃除を楽にしたいものです。
さらに最近では、これら水廻り設備で使う『水』の節約、節水も話題になっています。毎日使うところなので、日々の節水の積み重ねが、大きな違いになるでしょう。
設備機器の便利さもさることながら、間取りやプランといった、水廻りの『位置』も日々の生活を考える上では、とても大切です。リフォームでは、給排水経路を変えることが、難しいケースもありますが、家族みんなの毎日の行動や、家の中での動きをよく考えて、使いやすい水廻りをつくっていきましょう。
洗面やトイレといった、１日に何回も出入りするところは、機器の機能や便利さに加えて行き来のしやすさも大切なポイントです。家族だけでなく、お客様が使うこともあるので、来客への配慮もしておきたいところ。ただ、スペースが限られていることが多く、だからといって他の居室の大きさを削ってまで、拡張することもないので、ドアの開け閉めの仕方や、出入りの位置を少し変える等で、対応することが可能です。
考え方の基準としては、出入り口が開き戸か、引き戸か、また折戸にするか、これを決めることで、リフォームの方向性が決まります。また、水廻りでは、当然たくさんの水を使うので、風通しや換気性能にも、配慮する必要があります。水廻りにはいろいろな機能、種類、価格があります。一緒に考えましょう。
